インビザラインファーストとは?小学生のための透明マウスピース矯正
インビザラインファーストは、小学生(7〜10歳頃)のお子さま向けに開発された透明なマウスピース型矯正装置です。従来の矯正装置とは異なり、目立たない透明素材で作られており、取り外しも可能な特徴を持っています。
お子さまの成長期に合わせて歯並びを整えるこの装置は、見た目を気にするお子さまや、虫歯リスクを心配される保護者の方に特におすすめです。
当院では、お子さまの成長に合わせた矯正治療を提供しています。インビザラインファーストは、歯列拡大と前歯の整列を同時に行うことができるため、永久歯が生えるスペースの確保と前歯のガタつき改善を早期に実現できるのが大きな特徴です。
矯正治療というと痛みを連想される方も多いですが、インビザラインファーストは歯を少しずつ動かしていくため、従来の矯正装置と比べて痛みが少ないことも魅力の一つです。

- インビザラインファースト6つのメリット
- インビザラインファーストの治療の流れ
- 2025年最新!インビザラインファーストの費用・料金
- インビザラインファーストは保険適用される?
- インビザラインファースト症例
- インビザラインファーストの注意点・デメリット
- インビザラインファースト治療のよくある質問
- まとめ
インビザラインファーストの6つのメリット
インビザラインファーストには、従来の矯正装置にはない数多くのメリットがあります。お子さまの歯並びの改善を検討されている保護者の方に、主なメリットをご紹介します。
1. 透明で目立たない外観
インビザラインファーストの最大の特徴は、透明なプラスチック素材でできていることです。装着していても周囲からほとんど気づかれることがありません。
特に小学生の時期は友達の目を気にする年頃。目立つ矯正装置によるからかいなどを心配される保護者の方も多いですが、インビザラインファーストなら見た目を気にせず矯正治療を進めることができます。

2. 取り外し可能で歯磨きが容易
インビザラインファーストは取り外しができるため、食事や歯磨きの際に外すことができます。これにより、固定式の装置で起こりがちな歯磨きの難しさを解消し、虫歯や歯周病のリスクを大幅に軽減できます。
特に乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすいため、しっかりと歯磨きができることは大きなメリットです。取り外しが可能なので、毎日の食事もストレスなく楽しめます。

3. 痛みや違和感が少ない
従来のワイヤー矯正は強い力で歯を動かすため痛みを伴うことが多いですが、インビザラインファーストは少しずつ歯を動かす仕組みのため、痛みが比較的少なく済みます。
さらに金属の装置を使わないため口内炎ができにくく、柔らかい素材で作られているので口腔内を傷つける心配も少ないのが特徴です。

4. 通院頻度が少ない
マウスピースは1週間ごとにご自宅で交換するため、通院は1.5〜2ヶ月に1回程度と少なめです。
学校生活への影響を抑えられるだけでなく、保護者の方の送迎の負担も軽減されます。忙しいご家庭にとって、非常に続けやすい矯正治療といえるでしょう。
5. 治療ゴールが明確に分かる
インビザラインファーストでは、口腔内を最新の3Dスキャナー「iTero(アイテロ)」で精密に読み取り、AI解析をもとにオーダーメイドでマウスピースを作成します。
このマウスピースには順番が番号で記載されており、その最後の番号が矯正治療の終了の目安になります。たとえば最後が「30番」であれば、30回交換すれば治療が完了するということが明確に分かるのです。
従来のワイヤー矯正や拡大装置では、治療がいつ終わるのか矯正医でも予測が難しいケースが多くありました。しかしインビザラインファーストなら、あらかじめゴールが示されることで、保護者の方もお子さまも安心して治療に取り組むことができます。
6. 紛失時も安心のサポート体制
マウスピースにはロット番号が付いているため、万が一紛失してしまっても簡単に再作成が可能です。
さらに、アーブル歯科クリニックではインビザラインファーストを導入してから治療を途中で断念された方はほとんどいらっしゃいません。もしマウスピースの使用に不安や難しさを感じる場合でも、スタッフがしっかりとサポートいたしますので、安心して治療を続けていただけます。
インビザラインファーストの治療の流れ
インビザラインファーストによる治療は、お子さまの成長に合わせた段階的なアプローチで進めていきます。全体の流れを詳しくご説明します。
第1期治療(小学生の時期)
上顎1番(前歯)が生えた時点で、まずは⻭列矯正⽤咬合誘導装置(プレオルソ)による準備矯正を行います。これは歯列の土台作りとして重要なステップです。
その後、上顎2番が生えたタイミングでインビザラインファーストに移行し、最大1年半使用します。この期間で歯列拡大と前歯の整列を同時に進めていきます。
インビザラインファーストの治療期間は最大1年半と限られているため、当院では治療後も永久歯が生えそろうまでリテーナー(保定装置)を使用し、歯並びを安定させます。
第2期治療(永久歯生えかわり後)
永久歯が生えそろう時期(中学生以降)に、必要に応じて第2期治療に進みます。第1期治療でしっかりと歯列の土台作りができていれば、第2期治療はより短期間・簡単に行えることが多いです。
中には第1期治療だけで十分な改善が見られ、第2期治療が不要になるケースもあります。お子さま一人ひとりの歯の状態に合わせて、最適な治療計画をご提案します。
2025年最新!インビザラインファーストの費用・料金
インビザラインファーストの費用について、2025年9月現在の最新情報をご案内します。矯正治療は決して安い買い物ではありませんので、事前にしっかりと費用を把握しておくことが大切です。
アーブル歯科クリニックの料金体系
当院でのインビザラインファーストの費用は以下の通りです。
- インビザラインファースト:45万円+税(495,000円)
- 保定装置:5万円+税(55,000円)
- 合計:50万円+税(550,000円)
- 調整費:5,000円+税(1回あたり)
この費用には、マウスピースの作成費用や通常の調整費用が含まれています。ただし、定期的な調整の際には別途調整費がかかりますので、ご了承ください。
インビザラインファーストの費用は決して安くはありません。
しかし、 医療費控除を賢く活用する方法を知っておけば、節税につながります。
全国の相場と比較
インビザラインファーストの全国的な費用相場は、40万円〜60万円程度となっています。地域や歯科医院によって価格設定は異なりますが、当院の料金設定は標準的な範囲内と言えるでしょう。
東京や大阪などの都市部では、クリニックの運営コストが高いため若干高めの設定になっていることが多いです。一方、地方では比較的リーズナブルな価格設定のクリニックも見られます。
インビザラインファーストは保険適用される?
歯科矯正治療の費用負担は大きな関心事だと思います。インビザラインファーストは保険適用されるのでしょうか?
結論から申し上げますと、インビザラインファーストを含む矯正治療は、基本的に健康保険の適用外となります。これは見た目の改善を目的とする自由診療に分類されるためです。
ただし、例外的なケースとして、厚生労働省が定める先天的な疾患(唇顎口蓋裂など)に起因する咬合異常の治療として認定された場合は、保険適用される可能性があります。このような場合は、指定医療機関での治療が条件となります。
費用負担を軽減する方法
保険適用外の治療ではありますが、費用負担を軽減するための方法はいくつかあります。
- 医療費控除の活用:年間の医療費が一定額を超えた場合、確定申告で医療費控除を受けられます
- 分割払いの利用:多くの歯科医院では分割払いやデンタルローンを用意しています
- キャンペーンや割引制度の利用:期間限定の割引や家族割引などを実施している医院もあります
当院でも患者さまの負担を少しでも軽減できるよう、分割払いのご相談に応じております。お気軽にスタッフまでお問い合わせください。
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インビザラインファースト症例

診断名 上顎前突・叢生(小学生の混合歯列期の矯正治療) 年齢 10歳 治療期間 22ヶ月 治療回数 11回 抜歯部位 なし 治療装置 カスタムメイド型マウスピース矯正装置(インビザラインファースト) 治療費 ¥450,000 + 消費税(来院時の歯並び調整費用 ¥5,000 + 消費税) リスク・副作用 - 口腔内・歯並びの状態によっては対応できない場合があります
- マウスピース型矯正装置の長時間装着(1日20時間以上)が必要です
- 治療計画通りに進めるために、患者様自身での装着管理が重要になります
- 矯正治療後の保定が必ず必要になります。不十分な場合は後戻りする可能性があります
- 自費診療(保険適用外)となります
インビザラインファーストの注意点・デメリット
インビザラインファーストの魅力的なメリットをご紹介してきましたが、実際に治療を検討される際には、デメリットや注意点も理解しておくことが大切です。
1日20時間の装着が必要
インビザラインファーストは取り外しができる装置ですが、効果を得るためには1日20時間以上の装着が必須です。食事や歯磨きの時間以外は常に装着する必要があります。
お子さま自身の「歯並びを治したい」というモチベーションが治療成功の鍵となります。保護者の方のサポートも欠かせません。
マウスピース作成可能期間の制限
インビザラインファーストは、マウスピースの作成可能期間が最大1年半と限られています。成長期のお子さまは歯の生えかわりによって歯列の状態が大きく変化するため、長期的な管理が必要です。
当院では、インビザラインファースト以外の期間は、⻭列矯正⽤咬合誘導装置(プレオルソ)やリテーナーを併用し、永久歯の生えかわり期間全体を管理する総合的なアプローチを採用しています。
薬機法対象外の装置であること
インビザラインファーストは海外で制作される装置のため、薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用救済制度の対象外となる場合があります。この点についても、治療を始める前にご理解いただくことが重要です。
当院では治療開始前に、これらのデメリットや注意点も含めて詳しくご説明し、患者さまに十分ご理解いただいた上で治療を進めています。
インビザラインファースト治療のよくある質問
最後に、患者さまからよくいただくご質問とその回答をまとめました。インビザラインファーストについて、さらに理解を深めていただければ幸いです。
何歳から始めるのが最適ですか?
インビザラインファーストは、一般的に6〜10歳頃のお子さまが対象です。当院では、小学2年生(7歳)頃からの開始をおすすめしています。
ただし、実際の年齢よりも歯の生えかわり状況が重要です。上顎1番(前歯)が生え、第一大臼歯が萌出している状態が治療開始の目安となります。早すぎても遅すぎても効果が出にくいため、適切な時期の見極めが大切です。
治療期間はどのくらいですか?
インビザラインファーストの治療期間は最大1年半です。その後、永久歯が生えそろうまでリテーナー(保定装置)を使用します。
第1期治療と第2期治療を合わせた全体の治療期間は、お子さまの成長や歯の状態によって異なりますが、一般的には数年にわたります。
抜歯は必要ですか?
インビザラインファーストは、成長期のお子さまのあごの骨の成長を活性化し、歯が生える土台をより大きくすることができます。これにより、永久歯の生えるスペースを十分確保できれば、抜歯せずにキレイに歯を並べられる可能性が高まります。
早期に矯正治療を始めることで、将来の抜歯矯正を回避できる可能性が高まるのは、子どもの矯正治療の大きなメリットの一つです。
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インビザラインファーストは、透明で取り外し可能なマウスピース型矯正装置として、お子さまの矯正治療に新たな選択肢を提供しています。2025年現在、費用は全国平均で40〜60万円程度、当院では50万円+税となっています。
成長期のお子さまの歯並びの悩みは、将来の歯の健康や見た目に大きく影響します。早期からの適切な対応が、お子さまの健やかな成長と素敵な笑顔につながります。
お子さまの歯並びでお悩みのことがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。アーブル歯科クリニックでは、お子さま一人ひとりに合わせた最適な矯正治療プランをご提案いたします。

著者情報
- アーブル歯科クリニック 院長 田中 雄一
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略歴
- 2007年日本大学松戸歯学部卒業
- 2007年日本大学松戸歯学部附属病院 臨床研修医
- 2008年~2014年一般開業医勤務
- 2014年アーブル歯科クリニック開院
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所属団体
- 日本大学松戸歯学部有床義歯補綴学講座 非常勤
- 日本口腔インプラント学会
- 日本顎咬合学会
- 日本臨床歯周病学会
- AICインプラント専門医
- BPSデンチャークリニカル 認定医
- スウェーデン歯科学会
- 口腔感染症予防外来認定医
- POIC研究会 ホームケアアドバイザー認定
- 私立アスクかなでのもり第二保育園 嘱託医
- ブレーメン津田沼保育園 嘱託医
- リトルガーデンインターナショナルスクール新習志野校 嘱託医
- クニナ奏の杜保育園 嘱託医
- 習志野市立谷津小学校 学校歯科医
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矯正医
- 田中 慶子
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所属団体
- 日本矯正歯科学会 認定医
- インビザライン 認定医























